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[本夜本談] 小池純代
[本夜本談] 小池純代

歌人。歌集に『雅族』『苔桃の酒』『梅園』がある。2001年秋、イシス編集学校入門以来すべての講座で師範代・師範を歴任する。Web版「松岡正剛の千夜千冊:放埒篇」への返歌1144首が、書籍版『千夜千冊』に収められている。2007年秋、3年の準備期間を経て<遊>技法研鑚コース[風韻講座]を立ち上げ、第一座から師範を担当。初夏に第六座座開きを控えている。

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[本夜本談] 05 松岡正剛 × 小池純代

【第五夜】『千夜千冊』に寄添う三十一文字

2010年06月12日

 歌人・小池純代さんと松岡正剛さんは、『千夜千冊』で結ばれています。松岡さんのインターネット上の連載に、小池さんが自身のホームページで歌を寄せはじめたことに始まり、全集となった『千夜千冊』では全夜に収録されました。小池さんは、毎夜の松岡さんの文章が散文詩や長歌に思え、それに反歌をつける感覚だったと言います。松岡さんは、千夜がめざした全体のランダムネスを保ちつつ、しかも一夜の情景を屹立させ変容させてくれたと絶賛。この試みは「インターネットでなければできなかった」と、口を揃えるふたり。いま大きな話題を集める電子書籍ですが、このコラボレーションには、たんなるデジタル化、ネット感覚にとどまらない、新たな書籍・活字文化のあり方を感じとっていたようです。それを小池さんは自分が光の箱になっている感覚といい、松岡さんはカレイドスコープのようだと応えます。松岡さんの「最後に本とは?」の質問に、小池さんは「自分よりも暗くて辛くて寂しいお友だち」「こちらから寄っていってあげなければ・・・」と締めくくりました。

《本流ナビIndex》「千夜千冊」に歌を寄せる/どの一夜にも様式と方法が/千夜は散文詩、長歌、それに対する反歌/日本の文学形式の正当な形を踏襲/文章に込めた思いに寄り添う力とアフォーダンス/千夜がめざしたランダムネスに旅立つエアポート/まるで歌枕をたぐっているように/コーパスが海、辞書、インデックス、コンテキストに/ネットと書物にはさまる無数の窓/福原義春アートディレクション/広辞苑より厚い七巻/全集という蔵のなかで本という座をつくっていく/ネットじゃなかったら書かない、書けない/ネット上は著者としてセンター化しない不思議/ウェブではタグとリンクに同時に出合える/本とネットはふたつでひとつ、ひとつでふたつ/ネットがもたらし表現・認識の大事な秘密/歌人もブラウザみたいなもの/自然科学と歌、イデオロギーと歌/読書は川につかったり海につかったり/相手の隙間に入って読む/本のタイトル・著者と重み・厚み・色み/記憶力ではない記憶の秘密/本とは自分よりも暗くてつらくてさびしいお友だち

 

【其の一】『千夜千冊』に反歌をつける

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松岡正剛千夜千冊(8冊セット) 和泉式部日記(上)全訳注 (講談社学術文庫) 百代の過客―日記にみる日本人 (上) (朝日選書 (259))

 

 日本文学史 (講談社学術文庫) 銀河鉄道の夜 (ポプラポケット文庫 (351-2)) 
  

 

『松岡正剛千夜千冊』(松岡正剛/2006/求龍堂)
『和泉式部日記』(小松登美/1980/講談社)
『百代の過客』(ドナルド・キーン/1984/朝日新聞社)
『日本文学史』(小西甚一/1993/講談社)
『星餐図』(塚本邦雄/1971/人文書院)
『銀河鉄道の夜』(宮澤賢治/2005/ポプラ社)
『尾崎翠全集』(尾崎翠/1979/創樹社)
『歴史哲学』(ヴォルテール/1990/法政大学出版局)

 

【其の二】ネットと書物の間の無数の窓

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寺山修司全歌集 十五少年漂流記 (角川文庫) 緋色の研究 (新潮文庫)
奇巌城 (創元推理文庫 107-4 アルセーヌ・リュパン・シリーズ) 813 (新潮文庫―ルパン傑作集) 水晶栓―ルパン傑作集〈6〉 (新潮文庫) 

猫と小石とディアギレフ 東京セブンローズ ああ正負の法則 伝統の創造力 (岩波新書)

 


『寺山修司全歌集』(寺山修二/1987/沖積舎)
『十五少年漂流記』(ジュール・ヴェルヌ/1958/角川書店)
『緋色の研究』(コナン・ドイル/1953/新潮社)
『奇巌城』(モーリス・ルブラン/1965/東京創元社)
『813』(モーリス・ルブラン/1959/新潮社)
『水晶栓』(モーリス・ルブラン/1960/新潮社)
『猫と小石とディアギレフ』(福原義春/2004/集英社)
『東京セブンローズ』(井上ひさし/1999/文藝春秋)
『ああ正負の法則』(美輪明宏/2002/PARCO出版)
『伝統の創造力』(辻井喬/2001/岩波書店)

  

 

【其の三】曼荼羅・万華鏡のネット感覚

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ヨーロッパの歴史的図書館  

 

 

『華厳経』(高銀/1995/御茶の水書房)
『ヨーロッパの歴史的図書館』(ヴィンフリート・レーシュブルク/1994/国文社)

 

 

【其の四】本は自分より暗く寂しい友達

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哲学ノート (上巻) (岩波文庫) カラマーゾフの兄弟〈第1巻〉 (岩波文庫) 

 

『哲学ノート』(レーニン/1975/岩波書店)
『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー/1957/岩波書店)

 
  

本夜本談 第⑤回 松岡正剛 × 小池純代は、これにて完。

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【其の一】『千夜千冊』に反歌をつける
【其の二】ネットと書物の間の無数の窓
【其の三】曼荼羅・万華鏡のネット感覚
【其の四】本は自分より暗く寂しい友達