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本業ブックローグ

『スッキリ幕末! 図解でわかる志士たちの人間関係』イースト・プレス

2010年03月24日

複雑な幕末の情勢と人間関係が「スッキリ」分かる!

『スッキリ!幕末 図解でわかる志士たちの人間関係』
かみゆ歴史編集部/イースト・プレス/648円

スッキリ!幕末―図解でわかる志士たちの人間関係 (文庫ぎんが堂 か)

240ページ/A6判
ブックデザイン:タカハシデザイン室
表紙・本文イラスト:添田一平
本文図版:吉良久美
本文DTP:株式会社明昌堂
執筆:稲泉知、多田奈津子、長野伸江、堀五朗

 

 福山の好演で盛り上がりを見せる2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』。ちまたの本屋では、龍馬&幕末の関連本が多く並びます。定番の司馬遼太郎『竜馬がゆく』などの歴史小説を、数冊読んでみたものの、「あれ? 結局、幕末ってどんな時代だったの?」と思ったことはありませんか?

 

 そう、幕末は尊王攘夷、倒幕、開国、など、様々な主義・思想が生まれますが、簡単に二派に分かれるわけじゃなく、人間関係が入り組んだ、非常に分かりづらい時代なのです。歴史小説を読んで、誰か一人の視点で幕末を見てみても、なかなか理解できません。

 

 歴史系の書籍を多く取り扱う立場から大河関連の書籍は頻繁にチェックしますが、幕末を「スッキリ」理解できる本は、そう多くないのが現状です。そこで本書では、ぱっと見ただけで複雑な勢力関係や人間関係わかる、人物相関図を掲載しています。

 坂本竜馬と勝海舟の師弟関係などの常識レベルはもちろん、「え! 岡田以蔵って勝海舟の警護をしてたの?」とか、「グラバーって、幕末のそうそうたるメンツと交流があったんだなぁ」とか、新たな発見があるはず。

 

 個人的好みではありますが、幕末の悪人と言われる清河八郎。幕府をだまして、尊王攘夷の倒幕軍を結成しようとしたと、悪者扱いをされますが、実は、かなりの行動派で志の高い人物です。興味を持って調べてみると、故郷・庄内町では愛されているようで、庄内町の立派なホームページがあります。新撰組ファンの私は、完全に悪者扱いをしていましたが、正直、見る目が変わりました。

 

 ちなみに、本書の発売は1月末。当然、編集作業は年末年始の休み返上。イラストレーターさんに大晦日に仕事の連絡をしたときは、さすがに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました…。その甲斐あってか(?)、表紙を含め、幕末の志士のカッコイイイラストが揃ってます。

 

 そんな努力の結晶である本書を読んで、大河ドラマをより深く楽しんでください。


  ◆編集◆ 永渕美加子[株式会社かみゆ]
古代史とデヴィッド・ボウイをこよなく愛しています。歴史系の仕事では戦国ものを手掛けることが多いですが、実は一番興味があるのは古代史です。

 

 

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