伝習座って、たくさんのドキドキがつまった場所なんです。さま
ざまな角度から[守]を守る人たちが、一堂に会する。そこには、
それぞれに、たくさんのドラマがあります。特に第2回伝習座は、
期待と緊張でカチカチだった1回目からの、師範代の変わりっぷり
が楽しみの一つ。いくつかの波を越えて生まれた自信と、たくさん
のワクワク感、そしてやっぱりちょっぴりの緊張感を携えた顔に出
会うことができます。
守の稽古は、用法1~4まで大きく4つに分かれています。今回、
私は、そのなかで最後のタームにあたる「用法4」の解説を担当し
たのですが、どんなことを伝えようかなあと考えたとき、浮かんで
きたのは、過去に参加したこの「2回目の伝習座」で出会う、師範
代の顔・顔・顔でした。解説ですから、もちろん、各お題の稽古そ
のものの解説や、指南の参考になるようなアドバイスも必要です。
でも、今、まさに[守]の嵐のただなかにいる師範代たちに、私が
伝えたいと思ったこと。それは、その顔が作られている理由でした。
ほんの1年前は学衆として稽古していた人が、気づいたら師範代
というロール(役割)をつとめている。これ、よく考えると、とて
も不思議なことですよね。でも、編集学校では、そんなにトクベツ
なことじゃないんですよ。生まれつきの才能が必要なわけでもあり
ません。師範代になる機会は、誰にでもあるんです。
それは、編集学校における各ロールが、人と人との関係のなかで
成り立っているからなんだと思います。1教室平均10名の学衆さん
との「あいだ」で生まれる、たくさんのもの。それをひとつも逃さ
ず掬い取り、学衆さんに指南という形で返していけるのは、ただひ
とり、師範代だけ。学衆さんの数々の気づきや発見を、ともに体感
していけるんですよね。
私自身、学衆、師範代、師範と、数々のロールで、もう4回も
[守]の稽古を経験させていただいているけど、実は、その10倍く
らいの体験をしているんだなあ……。すっかり「師範代の顔」のみ
なさんが、キラキラと私の話を聞いてくださるのを見ながら、そう、
思っていたのでした。

(イシス編集学校23期[守]師範 小濱有紀子)

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