5月の最終日曜日のこと。23期守の各教室には、なにやら今まで
にない活気が! そう、この日は守の名物企画である「番選ボード
レール」の締切日。どの教室も、ひっきりなしにメールが飛び交い、
怒濤の回答−指南のやりとりが繰り広げられていたのです。
「番選ボードレール(以下番ボー)」とは、期中に2回行われる
全教室をあげての一大イベントです。通常の編集稽古の中から選ば
れた1つのお題の回答を、作品としてエントリー。「番選ボードレ
ール同朋衆」と呼ばれる師範陣が“目利き”となり、「これは!」
という作品を選りすぐって講評するというものです。
通常なら、回答し指南を受けて次のお題へと移るところを、再回
答−再指南、再々回答−再々指南…と、約10日間のエントリー期間
の中で、学衆と師範代の間で幾度となくやりとりを繰り返し、回答
を磨き上げていきます。最初は上手く掴めていなかった回答が、ど
んどん…鮮やかになっていく様子は、師範代の指南と学衆の意気込み
のたまものです。
さて、今回行なわれた1回目の番ボーのお題は「一種合成」とい
う、漢字を組み合わせて新しい意味を生み出す編集稽古。
「辞書を引いて意味を多様に捉えてみて!」
「他にもっとピッタリくる漢字はないか?」
「まだまだいける! さらにイメージを飛躍させて!」
師範代の檄が飛び、学衆は一種合成の奥深さ、面白さに熱中して
いきます。この期間に漢字の夢を見るという人も少なくないとか。
漢字と漢字の組み合わせから新しい意味が生まれる。情報と情報
の関係性から新たな意味が湧き上がることを、編集学校では「創発」
と言いますが、番ボーで生まれる創発は、エントリー作品だけでは
ありません。回答と指南を繰り返していくうちに、編集術の面白さ
に目覚めたり、教室のメンバーの光る回答に触発されたり、締切へ
向けた集中稽古で、量が質に変わることを体感したり…。教室の中
にはたくさんの創発が生まれていきます。
無事にエントリーを終えた各教室の空気が、それまでとは明らか
に変わるのも興味深いところ。本気で取り組んだ充実感と達成感。
師範代と学衆が共に切磋琢磨して番ボーを乗り越えたことが、教室
の様相を変え、それぞれの教室の“らしさ”が際立っていきます。
これもまた、守の編集稽古における大きな創発なのです。
総数132名のエントリーを数えた第1回の番ボー。6月中旬に発
表される同朋衆講評にドキドキしながら、新たなエネルギーを得た
23期守は、ますます熱く、熱く、突き進んでまいります!
(イシス編集学校23期[守]師範 村井宏志)

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